前田龍生探偵事務所
代表:前田龍生さん
interviewer:ウォルデン京子
経歴
1989年保険調査員と探偵事務所を創業。
創業以来37年間人のためになることで社会に
貢献したいとの思いで探偵を営んでおられます。
今まで、探偵業の方に直接会って話す機会はありませんでしたし、
私の中では「やや強面なイメージの方々なのかなぁ」と勝手に想像
していました。インタビュー前、代表のFacebook・ブログを覗いてみると
愛犬と撮った表紙写真の掲載や、
「トムちゃんと言う野良猫の思い出」
が投稿されていました。したがって「イメージとは違い実は動物好きな
優しい方なんだろうなぁ」と想像できました。
1:依頼者目線でコスト削減
Q:今日は宜しくお願いします。
毎日のスケジュールを教えてください。
A:「朝は4時に起床し身支度を済ませた後、会社に行きます。
健康に良いのでラジオ体操をしています」
Q:他社との違いや差別化しているサービスがあれば教えてください。
A:愛知探偵協会を立ち上げ、人と情報を共有し合うことにより、
コストダウンを図り依頼者様に還元するよう第一に考えています。
Q:具体的には
A:浮気調査の場合、行動調査中に浮気現場に止まるであろうと確信
した場合は、調査を中断し翌朝改めて調査をします。一旦中止
することにより費用負担を抑えることができます。
Q:なるほど!メリハリのある調査をすることで、費用を下げることが
できるんですね。
2:探偵業37年からみる社会の変化・昔と今
Q:調査内容の変化はありますか。
A:昔は浮気をするのは、お金に余裕がある男性のみでしたが、現在は収入に
関係なくなったのと男性に限らず女性も増えました。
Qなるほど。昔はお金に余裕のある男性に限ったことだったんですね。
Q:機材の変化はありますか。
A:アナログからGPS・カーナビ・携帯に変化しました。
昔は勘が必要でした。20歳代の話ですが電波を放つチェイサー
という機材を使っていたんですが、ビルの高い所に上がって
電波方向に向かって走ってましたよ。笑
Q機材:レンタルしていますか。
A:GPSを貸し出ししていますが調査に繋がる様でしたら無料で
提供しています。業者によってはレンタル・機材の取り付け取り外し
撮影代金を別途追加し高額請求するところもあります。
時代と共にお金に対する価値観も変わりましたね。昔お金は目的を
得るための手段でしたが、今は原点が失われてしまい探偵業界に限らず
お金が目的になってきてしまっていると感じます。
3:依頼者の立場に立った悩み相談・アドバイス
Q:依頼内容を教えてください。
A:個人からの相談だけでなく会社から社員の素行調査・保険会社もありますし
刑事事件が絡むときは、警察から調査書の協力を求められることもあります。
個人では一般的な調査・人捜しですが最近増えてきた相談は、近所トラブル
・盗聴器の発見依頼などもあります。
こんなことがありました。
道を隔てた隣の人が、夜になるとやって来て依頼者宅のベランダで
毎晩寝ているという相談でした。カメラを設置して24時間ビデオ撮影した
んですがそのような事実はありませんでした。
実は彼女、統合失調症いわゆる被害妄想だったんですね。
統合失調症になる人は、孤独な高齢者の女性が多いです。
孤独で不安なんでしょうね。
Q:精神的に不安な方からの相談も受けているんですね。
A:その人にしてみたら、事実起こっている事であり問題が発生している
わけですから実際調査して報告します。そうすることで納得しますからね。
話をよく聴いてあげますよ。
Q:驚きました。探偵業だけではなく利用者様の悩み・相談まで
熱心に取り組まれているんですね。
A:役割だと思ってしています。
Q最後に生まれ変わったら何をしますか。
A:探偵業でやり残したことや出来なかったことをします。
消費者が安心して探偵を依頼できるよう業界をよくしていきたい
ですし、働く人たちが整った環境の中で社会保障や福利厚生
を受けれるよう制度改革を勧めます。
Q:今日はありがとうございました.。
前田龍生探偵事務所http://maeda21.com/
愛知県名古屋市中区金山5-2-30
編集後記
探偵業界のことはあまり知りませんでしたが、
とても身近な存在だったんですね。
インタビュー中、じわじわ前田龍生さんの優しさが伝わり
終了間近にはすっかり彼に引き込まれていました。
一度会ったらまた会いたくなる人でした。
多くの情報、発見ありがとうございました。
インタビュー記事から多くの発見をしていただけたら
嬉しいです。
記事内の愛犬・猫ちゃん・植物の写真は
前田龍生様自身が撮られた写真です。